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日常参加型集合ノベル 〜 中華羅ラーメン
お知らせ
 試験的な企画として進めていた中華羅ラーメンは「2011年12月5日」の更新を持って一時中断いたします。
 お客様からの得た情報を反映し、企画内容を調整してよりお客様に楽しんでいただける企画として後日再開を予定していますので、再開までしばしお待ちください。

屋台の出来事(12月5日更新)
「こんにちはー! 誰か居てへんの?」
「あの、中華羅ラーメンからの出前です」
 銀嶺館・桜荘の無駄にだだっ広い玄関は無人だが、連絡や伝言を書き記しておく黒板によれば依頼人は在室らしい。運んでいるのはラーメンであり、時間が過ぎれば麺がのびてしまう。遊野 椿(a4575gp)と鬼灯 かがね(a5962hp)は下足を脱いでスリッパに履き替え、奥へと進む。目指す12号室は2階にある。
「よく来たな……というか、本当に頼めばここまで届けて貰えるものなのだな」
 階段をあがるともう12号室の扉は開いていて、上半身だけを出したレーヴェ・シュトゥルムヴィントが感心したように満足げにうなずいているのが見える。
「出前を注文したんやから届くのは当たり前やないか」
 すこぶる不満そうに椿は言う。所持金がたった10円足りなかったばっかりに臨時の配達人になってしまった。この胸のもやもやはなると増量ぐらいでは晴れるものではない。
「中華羅の店主さんはご自分でこちらに出向きたかったのですが、あいにくお店がたてこんで……それで私達にこちらを託したんです」
 かがねは普段よりも幾分丁寧な口調で言い岡持を示す。
「それほど繁盛していたとは知らなかった。過日はそれほどでもなかったものでな。それはそうと、君達もここで食べていけるのだろう? 遠慮せず中に入ってくれたまえ」
 レーヴェは扉を広く開け椿とかがねを部屋へと招く。
「お邪魔します」
 素直にうなずき奥へと進むかがねに反し、椿は不満そうに顔を背ける。
「何でっ? 何でうちが……」
「なんだ、私がエスコートせねば入室出来ぬ淑女であられたか。これは失敬」
「そ、そんなことあらへん!」
 芝居がかった大仰なジェスチャーの後差し出されたレーヴェの手をすり抜け、椿は小走りに部屋の中へと入っていった。

 レーヴェの部屋はほとんどがキングサイズのベッドに占領されていて、ごく僅かに残った空間が寝る以外の生活をするための場所であったが、本人同様ゴージャスな調度品で埋め尽くされている。その高級そうなテーブルの上に3つのラーメンどんぶりが行儀良く並んでいる。外観からして、醤油ラーメン、醤油ラーメン、激辛ラーメンであり、その最後の品がレーヴェの注文したものであった。
「どうぞ……あの、店主さんにこちらで食べるようにと言われたのですが、邪魔になるようでしたら別の、外で済ませますから」
 慎重に岡持からラーメンをテーブルに移した後でかがねが言う。
「えーうちは嫌やで。こんな寒空に屋台以外の場所でラーメンを食べる人の気ぃが知れへんわ」
 割り箸をどんぶりの上に1つずつ置いた椿が不満そうに顔をあげる。
「気を回す必要はない。3人仲良く食べようではないか」
 レーヴェは椿とかがねを座らせ、自分はその間にちゃっかりと座り込む。
「それではお言葉に甘えて」
 かがねは静かに座る。レーヴェは自分の髪を無造作にまとめると、同じゴムを椿とかがねに渡してから端にあったやけに赤いラーメンを引き寄せ、器用に割り箸を割った。いただきますと唱和した後、しばらくはラーメンをすする音だけが部屋の中に響く。
「私は幸せ者だな。きら星の如く輝く美女達と食事を共に出来るとは」
 珍しく露わになった迫力のあるゴージャスな美貌が光り輝くような笑顔を浮かべ、2人の訪問者を魅了しようとする。
「……ラーメン、伸びますよ?」
 食べるのを中断したレーヴェをかがねは不思議そうに顔をあげる。どうやらかがねには効いていないらしい。
「なぁ、それ……美味しいん?」
 いかにも辛そうなレーヴェのラーメンにとうとう椿の好奇心は抑えられない。
「それほど興味があるのならば己の舌で確かめてみるといい」
 顔をあげたレーヴェはまだ充分に麺と汁の残っているどんぶりを椿の方に押しやってくる。
「ほな、お言葉に甘えて……」
 一口ほおばった椿はそのあまりの激辛に火を噴いた。
「やっぱ、アンタ嫌いや!!!」
 悲しげな絶叫が部屋に響いた。

今回の登場人物 レーヴェ・シュツルムヴィント
【a4575gp】遊野 椿
【a5962hp】鬼灯 かがね

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屋台の出来事(過去ログ)

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企画解説

■企画名

 日常参加型集合ノベル 〜 中華羅ラーメン


■開始日

 2011年10月28日


■参加条件

 ユーザー登録及びキャラクター登録が完了している事。
 なお、全身図がサイト上に表示されるため、抽選の際に全身図があるPCが選ばれる確率が高くなります。


■企画の流れに関して

 NPC「御門重信」が店主を務めるラーメン屋「中華羅ラーメン」での、なにげない日常に参加する事が出来る集合ノベルです。この集合ノベルでは「戦闘」や「冒険」は一切ありません。ただラーメンを食べ、そこに訪れる他のPCやNPCとの日常の会話が行われます。

■更新タイミングに関して

 この企画は試験的な企画です。そのため更新が「不定期」になっており、明確な更新タイミングは現在ありません。毎日更新される場合もあり、3日に1度の場合もあります。


■参加申請とプレイングに関して

 非常に短い集合ノベルのため参加PC数は最大で3PCとなり、参加申請された物の中から抽選で描写されるPCが選ばれます。
 参加希望数が参加可能PC数を上回っている場合はランダムでの抽選となります。
 参加申請された内容の有効期限は「7日」となり、有効期限を過ぎた物は参加申請を破棄させていただきます。


■集合ノベルに関して

 作成される集合ノベルは、運営側が選択したPCの「参加申請」を取り纏め、総合結果として作成される「多人数同時描写型ノベル」となります。
 そのため、お客様が申請した内容通りの行動をキャラクターが行えず、意図しない形でキャラクターが行動する場合がございます。
 なお、原則として完成した集合ノベルへのリテイクはお受付けいたしません。例外としてキャラクターの瞳の色や髪の色が異なるなどの外見描写に関しての記述が違った場合は誤植として修正を受付けいたします。


■内容への質問に関して

 公開される集合ノベルの「ストーリー」や「設定」に関する質問は一切お答えする事は出来ません。
 公式サイト上に公開されている情報を元に、お客様の方で想像し考える事で成立するイベントです。そのため、公式サイト上に公開されていない情報に関しては一切お答えする事は出来ません。
 それ以外のお問い合わせに関しては「ゲーム内容についてのお問い合わせ」よりお問い合わせください。