宵闇の街・華羅市


■華羅市(からし)

 神戸市及び西宮市・芦屋市に隣接する人口40万人程度の中規模な都市。

 元々は華羅皇神社の門前町として開かれた地域だったが、明治時代に設立された華羅皇学院(からすめらがくいん)を中心に街づくりが整備された。京都市や奈良市・金沢市などとともに、第二次世界大戦の戦災被害を免れた貴重な歴史的な都市だったが、2001年1月1日に発生した原因不明の大規模な地盤沈下により、街は壊滅的な損傷を受け、古い史跡や町並みの多くを失う。
 災害後は、大規模な復興開発が推し進められ、商業機能を備えた近代的な側面を併せ持つ複合都市となってきている。
 古来より様々な怪異現象の噂が絶えない。
illust by のば

■物語の始まり

 人の死体を化け物へと変える「業魔(ごうま)」
 そして、人でなくなった存在「宵闇の者(よいやみのもの)」と、人を模した存在「業魂(ごうこん)」
 「宵闇の者」と「業魂」「業魔」の関係は、平安の御世には、その研究を生業としていた陰陽師「御門朝臣(みかどあそん)」によってある程度判明していた。彼が開いた「華羅皇神社」では代々、社会的に微妙な立場に置かされる宵闇の者や業魂達を積極的に保護してきた。更に、 歴代の神職の中には、業魔と業魂の研究に一生を費やした者も少なくない。その結果として、華羅皇神社では土地神の華羅姫命(からのひめのみこと:国津神の一人)の力を借りて、業魂の能力を向上させたり、低下させたりする秘術が生み出されてきた。

 20世紀の後半、突如、華羅市における怪異現象の発生件数が増大し、業魔の発生数も飛躍的に増加した。
 増加の一途を辿る業魔への対抗策として、華羅皇神社は1999年7月、華羅市を中心に「宵闇の領域」と呼ばれる結界を張った。「宵闇の領域」は死者の業魔化を抑える効果を持つ。つまり「宵闇の領域」の力を利用して、業魔の発生を業魂の発生へと切り替えるように誘導したのである。
 この結果、業魔の発生件数は減少に転じたものの、以後、過去に例のないペースで宵闇の者と業魂が生まれてくる事となった。

 古来より怪異の地として知られた「華羅の都」を舞台に
 人でなくなった者と人を模した者の共存の物語が始まった……

●華羅市のとある風景
 華羅市では、宵闇の者や業魂達は、普段、通常の人間と変わらない生活を過ごしている。
 しかしその裏では、様々な出来事が起こっていた。

   『神凪探偵事務所の日常』 (2009年9月某日)
   『華羅皇学院オカルト研究会の麗かな午後』 (2009年12月某日)
   『タイガ警備保障心霊対策課 短期警備員契約希望者説明会』 (毎週水曜日)

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